一般歯科

虫歯とは

虫歯とは
虫歯とは、口の中の菌が糖から酸を産生し、それによって歯質が溶かされる病気です。エナメル質(歯の表面)が白くなる程度であれば歯磨きなどで回復することもありますが、象牙質(エナメル質の下の組織)まで進行して黒く見える虫歯は、自然治癒することはありません。虫歯が歯髄まで進行してしまった場合、歯髄の治療が必要となるので、治るまで時間がかかってしまいます。歯がズキズキと痛むのであれば、虫歯が歯髄まで達していると考えられるので、でき限り早く治療を受けることが必要です。
たとえ痛みや異常がなくても、半年に1度は歯科医院で定期検診を受けましょう。自分では気づかないような小さな虫歯の早期発見・早期治療につながり、負担なく回復することができます。


虫歯の進行

虫歯の進行は、大きく6段階に分けることができます。
虫歯の進行
〈C0(初期症状)〉

エナメル質の表面が白く濁った状態、または溝が茶色になった状態で、見た目ではほとんどわかりません。 再石灰化(溶け出したカルシウムが再び歯の表面に戻ろうとする作用)が期待できるので、しっかりと歯磨きをして進行を防ぎましょう。

〈C1(中期症状)〉

エナメル質内に細菌が進入し、穴が空いた状態で、再石灰化はほとんど期待できません。この時点では、痛みを伴う自覚症状はほとんどありません。

〈C2(後期症状)〉

象牙質まで細菌が進入した状態です。 象牙質は柔らかいので中で大きく広がり、冷たいものなどがしみるようになります。暖かいものや甘いものがしみるようになると、歯髄を取る可能性が高くなります。

〈C3(後期症状が進行した状態)〉

歯髄(歯の内部にある神経と血管で構成される組織)まで細菌が進入した状態で、炎症を起こして激しい痛みを感じます。熱いものなどがしみてきて、ズキズキ痛み出します。これを『歯髄炎』といいます。

〈C4(末期症状)〉

歯の根だけが残った状態です。神経が死んでしまっているので、痛みを感じなくなります。さらに放置すると、根の先から歯根膜(歯根と歯槽骨を繋いでいる繊維性結合組織)に炎症が起こり、硬いものを噛むと痛みや違和感を覚えます。

〈根尖病巣(神経が死んでしまった状態)〉

骨の中まで細菌が進入し、根の先に細菌と膿がたまっている状態です。症状はあまりないのですが、細菌の力と体の免疫のバランスが崩れると、膿の量が増えて激しく痛みます。 症状がある場合や根尖病巣が大きい場合は、根の中に消毒薬を入れて細菌の数を減らし、痛みを抑える必要があります。
しかし、1度根の先に細菌が侵入すると完全に除去することは不可能で、再発の可能性が出てしまいます。



無痛治療

虫歯とは
誰でも痛い治療や麻酔注射は嫌なものです。当院では、患者さまにできるだけ痛みを感じずに治療を受けていただけるよう、『無痛治療』を行なっています。
無痛治療とは、文字通り痛みを感じないように治療することで、さまざまな方法があります。
表面麻酔

局所麻酔を行なう前に、麻酔を歯肉の表面に塗ります。それによって粘膜の表面の感覚が麻痺、注射針が刺さるときの痛みを軽減できます。

笑気麻酔

吸入用マスクを装着して笑気を吸入することで頭がぼんやりとし、恐怖や痛みを感じにくくなります。

静脈内鎮静法

鎮静剤や鎮痛剤を点滴から少しずつ静脈内に投与する方法です。数分で薬剤が効いてきますが、意識はあるので会話をすることが可能です。

電動注射器

注射が痛い理由は、薬剤を注入するときの圧力にむらが生じることにありますが、コンピューター制御の電動注射器を使用することで、ゆっくりと痛くないように麻酔液が注入できます。また、手動で行なう注射よりも細い針を使用しているため、刺したときの痛みも軽減できます。

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